2015_04
06
(Mon)21:59

アニバーサリー

 

窪美澄・作。
昨日、読み終えました。アニバーサリー・・・記念日。
何の記念日かというと・・・3.11の。

産む、育てる、食べる、生き抜く。
震災の前も、後も。
75歳のマタニティスィミング講師の主人公と、
家族愛から遠ざかり、望まぬ子を産もうとするカメラマン。
この二人が震災の日に、一緒に過ごすことになる。
それぞれのこれまで来た人生を語り、
これからの人生を想像させる。

どれが正しいとか、間違っている、ではなくて。
様々な親子の形を紹介して行く。

命を授かることへの責任感。
愛されてない人の子供を産もうとすることは、勇気か、無謀か。
自分は母親に愛されてなかったと思ってきたもう一人のヒロイン。
思いもがけない震災に心が揺れて、
より生きることに敏感になっている。

震災の日に、たくさんの命が奪われ、でも、その頃、
命を育てようとしている人もいて、余震に怯え、自然汚染に怯えながらも、
子供を守ろうとする母親たちがいる。
しあわせになってほしい。みんな・・と、切実に思わせてくれる小説です。
あの日から、1年、2年と経って・・・毎年がアニバーサリー。
 進行形なのです。お薦めの本です。

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