2015_04
12
(Sun)17:16

中川可穂「男役」



今朝開いた新聞の新刊案内に、藤田香織さんの書評が載ってました。

宝塚の劇場には、ファントムが住んでいるという。
そのファントムに見込まれた生徒は、トップになれる・・・


 なるほど。私にとっては、すごく入りやすい世界。
二人のヒロインがいる。
ひとりは研3で新公主役抜擢された生徒、
もうひとりはその本役の、トップスター。彼女のサヨナラ公演である。

そのサヨナラのトップスターについて、
男役と言う芸を究めるため、人生のすべてをささげて来たにもかかわらず、
外の世界ではそれを生かす道がない虚無感・・
と、
藤田さんは書いてますが。

私はこの本を読んでないので、その本の内容についてはまだ、
何も書けないですが、
「それを生かす道はない」という箇所には、違う様な・・と思います。
そして、感じ方は生徒それぞれではありますが。

男役としての技術は確かに、それは封印されますが、
舞台体験はいろいろな道で生きるはず。
今まで努力してきた後の燃え尽きた虚無感でもあるのかな。

少し前に、NHKBSプレミアムで、りかさんがインタビューを受けていた
内容を少し紹介しましたが。
それに補足。

私は宝塚ではスターでしたが、
 外に出ると、誰も私のことなんか、知らないんですよ
」と、笑っていた。

それは、きっとすごいショックなこと。
宝塚ではトップと言えば、誰もが振り返る。
今は注目されない。快適でもあり、寂しくもある。

祐飛さんも、退団直前に、「男役が自分のこれまでのライフスタイルだったから、
卒業して、どうなるかは、まったく見当もつかない

そして、退団後は、WOWOWのドキュメンタリー番組で、
宝塚って、こんなにがんばっているのに、意外と外の世界では
知られてないんだなぁ、と分かった
」と、コメントもしてます。

卒業したスターたち、
そうやって、ショックを受けたり、迷ったり、とまどったりしながらも、リセットして、
みなさん、その後、ちゃんと別な世界で、
たくましく生きてますよね。
やっぱり、さすが、(元)タカラジェンヌなんですよね。

書評が思わぬ方向に展開しましたが。
この本、本屋さんでめくってみたいと思います。

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