2015-05-07(Thu)

DEATH AND THE MAIDEN ノート(22)

こちらの桜はピークを過ぎて、今日、買いもの帰りの道、
薄桃色の花びらが散っている上を自転車で通って来ました。
待ち焦がれた桜ですが、わずか数日であっさりと去って行きます。
 寂しい。でも、今日、可愛い生徒がひとり増えました♪





この前は、ポーリナが、We had an agreement,と宣言した所で終わりました。
「私たちは合意に達した」という所でしょうか。
agreementは、合意や、協定という意味です。まったく一方的な合意では
ありますが。

 そのあと、ポーリナは
立ちあがって、窓の方に行く。海の風を深く吸い込む。

To think that I would spend hours here like this, at dawn,
trying to make out the things left behind by the tide
during the night, staring at those shapes, wondering what they were
if they would be dragged out sea again. And now・・・

 (こんな風に夜明けに、ここで過ごしていた。
  夜の間、ことをちゃんと考えようなんてことは置き去りにして、
  潮が動く形をみつめ、もし、またこの潮が海から引いて行ったら、
  どんな様子になるのかしら、なんて思ったりしてもいたわ。
   そして、今・・・)

  ポーリナは海をみつめながら、また物思いにふける。
  いつものように・・・でも、今日はいつもと違う。
  ポーリナにとって生まれ変われるかもしれない特別な日。
  そのおしゃべりを、ジェラルドがさえぎります。

   「ポーリナ!」

   「あなたが規律あるひとでよかったわ。
    私は今、あなたに、彼が有罪であることを知ってもらいたいと思う。
    彼を殺さない、ということも確信してもらいたいわ」

  ジェラルド
   I wouldn't stain my soul with someone like him. 
   (彼みたいな男のために、僕の魂を汚そうなんて思ってないよ)

  ポーリナ
   Right. Go and get his car.   
   (その通り。彼の車を持って来て)・・・・車のキーをわたしながら。

  君を一人で彼と残すわけ?と、不安そうなジェラルドに、
  大丈夫、私は充分大人よ、と答えるポーリナ。
  わずかなためらいの後、ジェラルドは Take care(気をつけて)と言って、
  出て行こうとする。
   
    You,too,(あなたもね)と言いながら、彼にジャッキを返すの忘れないでね、と
  付け加え、
  ジェラルドも、彼にシューベルトのカセットを返すのを忘れてはだめだよ、
  君のがあるのだから、と返します。

  上の台詞、ト書きのジェラルド
  (trying to smile…微笑もうと努力しながら)が、彼の不安を表しています。

  作者は、この場の最後を加害者(と思われる人)と被害者の対峙場面で、
  緊迫した空気のまま、ばっさりと終えたかったのでしょう。その結果は知らさずに。
  効果的な、印象的な終わりで、余計心が持って行かれますが。となると、
  ジェラルドは邪魔ですものね。

   ここで、二人を置いて出て行くジェラルドの心境を想像してみる。
  ポーリナは、ジェラルドは自分をまったく信じていない、と言っていたけど、
  大体はそうなんでしょうけど、この一番大事なときは、
  愛する妻を信じたいと思ったのでは・・と、私自身が思いたいかな。
  彼女のことを疑えば、ポーリナは怒って、より激化しそうだし。
  せっかく、がんばってここまで持って来たのが台無しになる。

  もしも万が一、最悪のことが起こったとしても、何とか、そのあと、
  うまく切り抜ける方法がなくはない・・という覚悟も、算段も、
  ジェラルドの心の隅にあったかもしれせん。

    今日はここまで。

  **NICKHERNBOOKS  DEATHAND THEMAIDEN
                 byAriel Dorfman を参考にしています**

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コメント

でるふぃさま
夜が明けた海を眺めて、詩人のようにつぶやいていた祐飛さんが印象的でした。
ポーリナには色々な顔があって、それを余すところなく見せてくれた祐飛さん…公演中はとても辛かったですが、今は、すごいぞ!と思えるようになりました。

夜野さま

コメントありがとうございます。
ほんとに、ポーリナはミステリアスな存在。不思議で魅力的です。
海を見つめていたとき、何を考えていたのでしょうね。

上の英文で、
trying to make out the things left behind by the tideの所、
間違えた訳をつけたようです。
『波によって、あのことをどっかに置き去りにしてきたいと思いながら』に変えたいです。
thingsは、忌まわしい出来事を指す。行っては戻ってくる波のように、過去のトラウマはまた蘇ってくる、という解釈をしました。

このように、何度か読み返すうちにまた別なことを思い浮かべたりする。
深い作品です。祐飛さんのおかげで出会えた新しい世界です。
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でるふぃ☆

Author:でるふぃ☆
 私の花畑へ、ようこそ!

北海道在住。塾講師。
ニックネームのでるふぃは、花の名前デルフィニウムから、つけました。
夏に咲く、背の高い青い花です。

宝塚ファンで、ささやかにおっかけをしています。
ライブの熱気に勇気や元気をもらっています。
ゆうひさんや、美弥ちゃんや、好きな花や本の話、
とりとめもなく話して行きます。よろしければ、お付き合いください。
 よろしく、お願いします。



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