2016-02-11(Thu)

ヨイ豊


おもしろかったです。
黒船来航から12年、江戸の町で人気の浮世絵・歌川3代目の法要から
小説は始まる。
その歌川の伝統を守ろうとする娘婿の清太郎、誠実な人柄だが絵は真面目すぎて
おもしろみがない。
一方、性格は奔放だが、絵の才能は豊かな八十八、この二人の兄弟弟子の
それぞれの生き方、寄り添い方が素敵です。
浮世絵師は芸術家であり、職人です。
職人の世界の魅力と同じくらい魅力的なのがその背景、動乱の時代の勢い。
江戸が東京になる、武士がいなくなる、そんな変化の中を、浮世絵師たちや
彼らをとりまく商人、芸者、武士の子孫など、それぞれどう生きていくか、
幕末を今まで知って来た歴史とは変わった視点からみつめるのも、わくわくします。

 浮世絵の中でも役者絵というのがあり、
芝居小屋へ客を呼ぶ、宝塚で言えばポートレート・舞台写真になるのでしょうか、
人気役者をモデルにした絵は売れるのです。
文中、ある有名な役者の言葉で、
「因果な商売さ。だってさ、芝居も錦絵も、突き詰めれば、この世にあっても
なくてもいいもの。けど、お偉いお方は、そうした要らないもののほうが
人をひきつけるのが、わかっちゃいないのさ。
たった一瞬でもね、芝居小屋という限られた中で、憂いの世を、面白おかしい
浮世に変える。それが私たち役者の矜持・・・

  ここの文章が好きです。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

でるふぃ☆

Author:でるふぃ☆
 私の花畑へ、ようこそ!

北海道在住。塾講師。
ニックネームのでるふぃは、花の名前デルフィニウムから、つけました。
夏に咲く、背の高い青い花です。

宝塚ファンで、ささやかにおっかけをしています。
ライブの熱気に勇気や元気をもらっています。
ゆうひさんや、美弥ちゃんや、好きな花や本の話、
とりとめもなく話して行きます。よろしければ、お付き合いください。
 よろしく、お願いします。



CURRENT MOON

最新記事
英作文のフルーツフルイングリッシュ
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Nice to meet you!
アルバム
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

Powered by FC2 Blog