2016-09-27(Tue)

花組全ツ千秋楽・感想

昨日、ニュースで映像も見ました。
札幌での千秋楽はあたたかな拍手で包まれていました。
そして、今、北海道は・・
花組さんたちが去ってから、また夏が戻って来た。

挨拶で、みりおくんは、
「このツァーがスタートした時は、梅田では気温が32度になった日もあったのですが、
今日、札幌は19度。つくづく、日本は縦長なんだなぁと感じています」と言ってました。
そうなんです、全ツの頃はかなり涼しくなって来てました。これが普通。
今週はまた夏が蘇り、不思議。今年が異常なんです。

 さて、「仮面のロマネスク」について。
公演は美しく、色っぽく、衣装も豪華で終演後、私は4階から階段で降りてきましたが、
周囲の人たちも満足げで、成功したと思います。
私も楽しめました。でも、物足りないことがある。
マニアックな感想を書きます。スターさんには関係ないことかも。
まず、私は冷静に語れるファンではないのですよ。
原作は、数ページで読むのをやめました。退屈でした。
DVDを見ました。トゥールベル夫人に感情移入してしまい、
彼女の孤独な病死という終わり方が悲しくて・・あと主演の
2人が好きになれずに、一度見ただけであとは棚に置きっぱなしです。

 それで、雪組初演は録画で見ていますが、
ゆきちゃん、花ちゃんのそれぞれ輝く美貌、そして、優里ちゃんの優美な艶っぽさ。
この3人のスターさんが際立っていて、それしか憶えていません。

そして、そして、印象的だったのは、再演。
祐飛さんの退団のカウントダウンが始まっていた時、切なさマックスで、
この舞台は初めての名古屋という場所で、心ゆらめかせながら観ました。
祐飛さんと、すみかちゃんに、初演の二人のあでやかな美貌はないです。
それはわかってます。
でも、祐飛さんはそのテクニックで、とてもいやらしくて、時には冷酷で、
その裏側で純粋な所もこちん、と保っているヴァルモンだった。
すみ花ちゃんは、独特の声の変化や深さで、この危うい貴族社会を巧に
泳ぎきって来た夫人を演じていました。
そして、トウールベル夫人はもう一人のヒロインですが、
藤咲えりちゃんは、もともとこの作品の大ファンだったということで熱演だった。
様式美をもって舞台にしっとりと映えていました。高貴な花でした。
深窓の令嬢が世間を知らないままに、結婚したというような。
声がよかった。

今回の、仙名さんもうまかったのですが、
佇まいが華奢じゃなかった。むしろ、それでリアリティがあったのかもしれない。
初めて知った不思議な甘い感情に身も心も奪われてしまって、
どうしたらいいの?と、立ちすくんでいるひと。
でも、えりちゃんのような哀れな感じはしなかった。
そして、これは演出ですが、最後にヴァルモンに捨てられてしまう場面、
宙組では、すっしー組長が優しく妻を抱きかかえて去るのです。
私は映画のこともあって、このヅカらしい配慮ある場面にすごく救われた。
 今回はありませんでしたね、これ。残念。

今回の物足りなさは、
やはり、時代に生きる人々の描き方でしょうか。
フランス革命後の、それでもまた存続していた貴族社会。
仮面をつけたまま恋愛を演じる生活、いつかそれが終わることも感じながら。
一方で、世の中に順応してたくましく、ときには自分を守るためにずるくもなり、
どんなことをしてでも生き残っていくという、無責任で正直な民衆。
柴田先生はそのどちらも書きながら(もちろん、貴族社会がメインですが)
その間に立って、冷静に時代を見極めている人たちとして、
執事のロベール、メイド頭のヴィクトワールを作りました。
地味な役なんだけど、要所要所で責任を果たし、主人を思いやる人柄を
感じさせます。
宙組ではまさこちゃんの大柄で、一見不器用そうな誠実さ、
せーこちゃんの芸達者な包容力。
この二人がいい味で、どっちの社会にも溶け込んでいず、
周りに流されず、静かに立っている、という存在にしていました。
この二人は、主人たちの行く末を見送り、自分たちはこれからもしっかりと
生きて行くんだろうな、と思えます。そこにこのエンディングに希望があります。
ヴァルモンの、「もう少しでおいとまするよ」の台詞が、哀しく蘇ります。

今回の花組では、同じ役のらいらいと芽吹さんはベテランらしく、
作品の流れに自然にはまりこんでいて、でもそれゆえにというか。
宙組の二人にあった心地よい異質の空気は醸し出していなかった。
スター度が足りなかったかもしれない。そして、
それはきっと演じ方というよりも、時代を映す状況、背景の問題だったかも
しれないのです。
私の物足りなさはこれだったのです。
限られた人数とセットの全ツですからね、欲を言いすぎました。

結果としては、楽しめたので、
ちなつちゃんも3番手で、久しぶりにその姿を見られたしショーもよかった。
最近は親から離れられず、遠出のツァーもできなくて、寂しかった私。
花組さん、まゆみさん、大変な移動に関わったスタッフのみなさん、
北海道に来てくださって、ありがとうございました。
お疲れさまでした!と言って、感想を終えましょう。

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プロフィール

でるふぃ☆

Author:でるふぃ☆
 私の花畑へ、ようこそ!

北海道在住。塾講師。
ニックネームのでるふぃは、花の名前デルフィニウムから、つけました。
夏に咲く、背の高い青い花です。

宝塚ファンで、ささやかにおっかけをしています。
ライブの熱気に勇気や元気をもらっています。
ゆうひさんや、美弥ちゃんや、好きな花や本の話、
とりとめもなく話して行きます。よろしければ、お付き合いください。
 よろしく、お願いします。



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