2014-11-02(Sun)

たからぶ #29「大江山花伝」

宝塚作品を分析して、その愛を語る番組、「たからぶ」
今回は、『大江山花伝』

1986年雪組初演、2009年宙組再演の映像を紹介しながら、
陽月華・うめちゃんの解説が楽しいです。
あらためて、美しい作品だなぁ、と感動する。
映像も、セリフも、ストーリーの流れ方も、音楽も、みな美しい。
そして、哀しい。柴田先生らしく、格調ある名作。
祐飛さん、すみ花ちゃん、ぴったりの配役です。まるで、あてられたかのように。
登場人物の関係性を、いくつかに分けて語って行く番組です。
テーマは、愛。

 1.「茨木×藤子」・・・ 純粋な愛
自分の中の鬼性に悩む茨木。
「人間だって、醜いじゃないの!」との、ひたむきな藤子のモノローグ。
すみ花ちゃんがいじらしく、まっすぐで・・初演の神奈さんも素敵でしたが、
すみ花ちゃんの芯の通った演技力が光ってる。

悩める茨木は、ほんとに~、ため息がつく程に、お綺麗です。
最後は二人で滝へ落ちていくけど、魂は天に昇って行くんだろうな、と
思えるような浄化されるエンディング。

キーワードは、『醜い女だが、思い出だけは作ってやろう』
わざと悪い鬼を演じて、藤子を遠ざけそうとする茨木が切ない。
そんな茨木の心が、ちゃんと藤子には見えている。愛しているから。

 2・「茨木×胡蝶」・・迫らない愛

粋な胡蝶姉さん。実は、茨木が好き。
でも、静かに見守っているだけ。
最後に、茨木と共に、ここに残るといいはる胡蝶に、
「大江山で過ごしたお前の心に礼を言う」と、優しく声をかけ、立ち去れという茨木。

アリスちゃん、しっとり名演でした。
『柴田作品には、いいオンナが出てきますよね~』と、うめちゃん。
私も、まったく同感です。

 3.「茨木×渡辺綱」・・・友情を超える愛

私は、超える、というよりも正真正銘の友情だと思ってますけど。
最初は敵同士だった二人だけど、だんだんにお互いに受け入れている。
最後の場面、杜けあきさん・綱が「俺はお前のことが好きになっていたんだ」と
告白します。
周りに、茨木と、藤子の魂が漂っていて、この言葉を聞いてます。
この場面、いいですよね。みっちゃんも、純粋で、かっこよかった。

 4.「藤子×綱」・・・吊り橋効果愛

吊り橋の意味が、いま一つ・・私はわからなかったのですが。
素性の知れぬ下女の、顔の傷も知りながら、
その心の清らかさを見ぬいて、妻にしたい・・とまで思ってしまう綱は、
やはり、危うい橋でもなんのその、と突き進んで行く若者だと
いうことでしょうか。残念ながら、藤子には茨木しか目に入らないけど。

でも、うめちゃんは、夫にするなら、ゼッタイに綱!と言い切ってました。

 5.「茨木×酒吞童子」・・・鬼に(人間に?)なりきれない愛

人間を愛して妻にした酒呑童子。
人間にも鬼にもなりきれない茨木。大江山に残るという茨木を
説得できなかった酒呑童子は、最後まで茨木を鬼にすることはできなかった。

まさこちゃんが映ります。下級生ながら、この難しい役を新鮮に、
演じてくれました。

こうやって、もう一度、映像を見ていると、
ほんとに、王朝ロマンの薫り高い作品。
柴田作品の継承者が、今の宝塚の演出家の中で、育ちますように!と
祈ってます。

祐飛さんのお披露目作品。忘れられない。
初日の博多の熱い空気も、憶えてる。
街のあちこちに、この幻想的なポスターが貼られていたことも。
   しあわせな博多の思い出です。

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プロフィール

でるふぃ☆

Author:でるふぃ☆
 私の花畑へ、ようこそ!

北海道在住。塾講師。
ニックネームのでるふぃは、花の名前デルフィニウムから、つけました。
夏に咲く、背の高い青い花です。

宝塚ファンで、ささやかにおっかけをしています。
ライブの熱気に勇気や元気をもらっています。
ゆうひさんや、美弥ちゃんや、好きな花や本の話、
とりとめもなく話して行きます。よろしければ、お付き合いください。
 よろしく、お願いします。



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